top of page

まちづくり第二章
「古い蔵が、街並みが現代に伝えるもの

井出建設興業株式会社​

​代表取締役 井出 正臣さん

八千穂駅から黒澤酒造までの数百メートルには、古くは明治初期から続く貴重な蔵の街並みが残っています。 これらは、幕末から明治にかけて繭の仲買いや生糸の貿易で成功を収めた黒澤利左衛門氏と、その五人の息子達が形成した一大企業集団がこの地にもたらした繁栄を今に伝える建物群なのです。 駅に最も近い「奥村土牛記念美術館」は、昭和六十年に旧八千穂村に寄贈され、平成二年から美術館として生まれ変わりました。 少し下って、旧呉服・太物商の建物のひとつが修理され、数年前から手作り雑貨の店「喜劇駅前食堂」として営業しています。昔ながらの用水が姿を現す所には、今年九月に民芸品店「創」が開店しました(どちらのお店も冬期休業)。そして、黒澤酒造前の坂の途中には、土蔵を改装した展示スペースとカフェを併設した「ギャラリーくろさわ」があります。